ロードバランサのタイプを、以下のように区別できます。VPC環境では、お客様の特性に最適なロードバランサのタイプを選択することができます。
ネットワークロードバランサ
ネットワークロードバランサは、大容量ネットワーク負荷分散処理に特化しています。顧客のサービス規模に応じて自動的にパフォーマンスを調整します。さらに、ネットワークロードバランサは、トラフィック分配のみを実行し、顧客のサーバから直接応答する機能(Direct Server Return、以下 DSR)を実現するので、より高速かつ効率的なサービスを利用できます。
ネットワークプロキシロードバランサ
ネットワークプロキシロードバランサは、プロキシ方式の通信を提供して、セッションの維持が必要な TCPベースのアプリケーションに利用することができます。また、アプリケーションのロードバランサと同じ負荷分散アルゴリズムを適用することができます。
アプリケーションロードバランサ, ネットワークプロキシロードバランサ
ウェブベースのコンソールで SSL証明書を追加し、Certificate Managerと連携して手軽に管理できます。TLSv1、TLSv1.1、TLSv1.2などの SSLプロトコルと Cipher suiteを設定して暗号化できます。Listener当たり追加 SSL証明書を最大25個設定可能です。
アプリケーションロードバランサ, ネットワークプロキシロードバランサ
提供するサーバの負荷分散方法には、Round Robin、Least Connection、Source IP Hashがあります。
分散方法 | 内容 |
---|---|
Round Robin | コネクション数とレスポンス状況に関係なく、リクエストを均等に割り当てる方式 通常構成の場合、他の方式より処理速度が速い |
Least Connection | リクエストを最も割り当てが少ないサーバに割り当てる方式 サーバスペックにあまり差がない場合、最も効果的にトラフィックを分散可能 |
Source IP Hash | クライアントの Source IPのハッシュ値に基づいてリクエストを割り当てる方式 SSLプロトコルを使用している場合に推奨 |
アプリケーションロードバランサ
HTTP / HTTPSトラフィックのパケットヘッダを確認してアプリケーションの条件分岐を提供します。ロードバランサのリスナーでは、Host Headerベースの条件分岐、HTTP Headerベースの条件分岐、URL Path Patternベース条件分岐、重みをつけた条件分岐、Redirectionレスポンス処理などルールがサポートされるので、より詳細なサービス構成が可能です。
インラインロードバランサ
ネットワークまたはセキュリティ機器の専門会社によって作成された仮想アプライアンスイメージで SFCを構成する場合、専用のロードバランサで冗長化できます。
サーバのモニタリングと同様にロードバランサへの基本モニタリング情報を提供し、モニタリング情報の収集サイクルは 1分、5分、2時間、1日から選択できます。ネットワークロードバランサのモニタリングは、Concurrent Connection、毎秒Connection、Traffic In、(Un)Available hostsなど、5つの情報を提供し、アプリケーションロードバランサは Traffic Outを含む 6つの情報を提供します。
複数のロードバランサのルールを同時に設定することができます。ロードバランサのルールを設定する際は、ロードバランサのポートが他のロードバランサのルールのポートとは異なる設定をしなければなりません。サーバのポートは、他のロードバランサのルールのサーバポートと同様に設定しても構いません。
ネットワークロードバランサとアプリケーションロードバランサの提供機能を要約すると、以下の通りです。
機能 | Network Load Balancer | Network Proxy Load Balancer | Application Load Balancer |
---|---|---|---|
プロトコル | TCP | TCP, TLS | HTTP, HTTPS |
ステータス確認 | O | O | O |
ロギング | X | O | O |
DSR(Direct Server Return) | O | X | X |
同じインスタンスの複数のポートにバランシング | X | X | O |
HTTP 2.0のサポート | N/A | N/A | O |
パスベースのルーティング | N/A | N/A | O |
SSLオフロード | X | O | O |
固定セッション | O | X | O |
Multi zone | X | O | O |
CA(Certificate Authority)から発行された SSL証明書を Certificate Managerに登録してロードバランサに適用します。証明書の有効期限を確認して、証明書の有効期限が切れる前にコンソールに登録したお客様の連絡先へ通知します。
複数のロードバランサのルールを同時に設定することができます。ロードバランサのルールを設定するときは、ロードバランサのポートが他のロードバランサのルールのポートとは異なる設定をしなければなりません。サーバのポートは、他のロードバランサのルールのサーバポートと同様に設定しても構いません。
ロードバランサについては、基本モニタリングの情報を提供し、サーバのモニタリングと同様にモニタリング情報の収集サイクルを1分、5分、2時間、1日、単位で提供します。ネットワークロードバランサのモニタリングは、Concurrent Connection、毎秒 Connection、Traffic In、(Un)Available hostsなど、5つの情報を提供し、アプリケーションのロードバランサは、Traffic Outを含む6つの情報を提供します。
ロードバランサの作成後、Connection Idle Timeoutまたは Keep-Aliveの設定を変更することができます。Connection Idle Timeoutとは ロードバランサとの接続を維持する時間です。決まった時間が過ぎると接続が強制的に解除されます。Long transactionをサポートするアプリケーションが必要であれば、Connection Idle Timeoutのオプションを調整して接続時間を設定します。一方、接続を一定時間維持しながら再び接続をリクエストするとき、HTTP Keep-Aliveオプションを使って既存の接続を再使用できます。
以下の3つの方式から選択できます。
分散方式 | 内容 |
---|---|
Round Robin | コネクション数とレスポンス状況に関係なく、リクエストを均等に割り当てる方式 通常構成の場合、他の方式より処理速度が速い |
Least Connection | クライアントのリクエストを、最も割り当てが少ないサーバに割り当てる方式 サーバスペックにあまり差がない場合、最も効果的にトラフィックを分散可能 |
Source IP Hash | クライアントの Source IPのハッシュ値に基づいてリクエストを割り当てる方式 SSLプロトコルを使用している場合に推奨 |
ロードバランサタイプ | 負荷処理性能 | 秒当たりの接続数(最小保証) | 時間料金 | 適用ルールの数 (5個無料) | Inbound Data |
---|---|---|---|---|---|
ネットワークのロードバランサ | Small | 100,000 / 30,000 | - | - | - |
Medium | 200,000 / 60,000 | - | - | - | |
Large | 400,000 / 90,000 | - | - | - | |
Dynamic-Sizing | - | - | - | - | |
ネットワークプロキシのロードバランサ | Small | 30,000 | - | - | - |
Medium | 60,000 | - | - | - | |
Large | 90,000 | - | - | - | |
アプリケーションのロードバランサ | Small | 30,000 | - | -/時間 | -/GB |
Medium | 60,000 | - | |||
Large | 90,000 | - | |||
インラインロードバランサ | Dynamic-Sizing | - | - | - | - |
(税別)
グローバル IPアドレスのロードバランサを使用する場合は、グローバル IPアドレス料金が別途請求されます。(-/時間、-/月)。
2024年3月21日(KST)定期リリース以降に作成されたネットワークロードバランサは、Dynamic-Sizingのみを選択できます。
Load Balancerが処理したトラフィックは、ネットワークと同一の料金プランで別途請求されます。
Request / Response Packet size 1KBのテスト基準です。
HTTPSの秒当たり接続数パフォーマンスは、HTTPに比べて 1/10と予想されますが、認証キー方式とサイズによって異なる場合があります。
大容量の処理、および大規模なイベント処理の場合は、[カスタマーサポート> お問い合わせ] にてご連絡ください。
ロードバランサ 1個ごとに基本料金が発生します 。
区分 | 課金基準 | 料金 |
---|---|---|
ロードバランサ(1台当たり) | 時間 | - |
(税別)
ロードバランサ 1台を 1か月(30日基準)間使用すると、月の利用料として-の基本料金が発生します。
ロードバランサが処理したトラフィックは他のサービス(Server、File Storageなど)から発生したネットワークトラフィックと合算され、月ごとに請求されます。ネットワーク料金は、アウトバウンドに対してのみ課金されます。
区分 | 使用量 | 料金 |
---|---|---|
インバウンドトラフィック | 全区間同一 | - |
アウトバウンドトラフィック (インターネットを利用したトラフィック) | 20GB以下 | - |
20GB超過~5TB以下 | - | |
5TB超過~10TB以下 | - | |
10TB超過~30TB以下 | - | |
30TB超過 | - | |
アウトバウンドトラフィック (異なるゾーンまたは同じゾーンからの認定IPを使用したトラフィック ) | 全区間同一 | - |
アウトバウンドトラフィック (同じゾーン内のプライベート IP を使用するトラフィック) | 全区間同一 | - |
アウトバウンドトラフィック (異なるゾーン間でプライベート IP を使用するトラフィック) | 全区間同一 | - |
(税別)
当月の使用時間が240時間で、韓国のインターネットを利用した送信量(アウトバウンド・トラフィック基準)が 10TBであれば、(240時間 x -) + (5,100GB x -) + (5,120GB x -) = - + - = -。